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矯正治療はどうやって歯を動かしている?
歯列矯正の方法にはさまざまなものがありますが、もっとも一般的なのは歯に「ブラケット」という器具を取り付け、そこにワイヤーを通して行う治療法です。ワイヤーはきれいな歯並びに合わせた形をしており、それをブラケットに通すことで歯に力をかけ、少しずつ移動させていくというのが矯正治療の原理です。こちらでは、京都市の矯正歯科専門医院「あおい矯正歯科」が、矯正治療で歯が動く仕組みについてご説明します。
矯正治療で歯が動く仕組み
歯の根と顎の骨の間には、「歯根膜」という弾力のある薄い膜があります。歯根膜は歯にかかる衝撃をやわらげるクッションのような役割を持っており、矯正治療ではこの歯根膜が重要な役割を担っています。
矯正装置によって歯に力がかかり始めると、その力が歯根膜に伝わります。歯が動いていく側の歯根膜は押されて縮み、反対側の歯根膜は引っ張られて伸びます。
歯根膜には、「一定の厚さを保とうとする性質」があります。縮んだ側の歯根膜は元の厚さに伸びようとして「骨を溶かす細胞」をつくり、逆に伸びた側の歯根膜は元の厚さに縮もうとして「骨をつくる細胞」をつくります。
「骨を溶かす細胞」と「骨をつくる細胞」の働きによって、歯根膜が元の厚さに戻ります。矯正治療はこれを繰り返すことで、少しずつ歯を動かしていきます。歯が動くスピードは歯の種類や状態によって異なりますが、1ヶ月で0.3mm~1mm程度が一般的です。